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コロナ禍での体育祭



今年度の体育祭実施に向けての保健体育科としての取り組み

 

2020年の文化祭(11月中旬)での、外部からの来客は受け入れず、1家族につき2名までの来校を認め実施したことを踏まえ、2021年の体育祭の実施方法や感染対策を考え始めました。まずはコロナ禍でも実施できる種目を検討するところから着手しました。


体育祭での種目を決めるまでの経緯

 

2019年までの体育祭は、“どれだけ多くの生徒が参加できるか“を優先して考えていました。しかし、騎馬戦にしても綱引きにしても、今の時代で言うと “密” になる競技ばかりです。中高6学年、1200人の生徒ができるだけ多くの種目に参加し、楽しみつつ充実感を得てもらえるか、…そうすると “密” ありきの体育祭になってしまいます。その時点ですべてをゼロから考え、全員参加は難しいと判断し、2学年ずつの実施にした上で、各学年の競技数を4つにすれば体育祭の運営ができるのではないかという結論に至りました。ただし、徒競走などは準備の観点や回転率を考えると、コロナ禍での体育祭の運営には適さないと判断しました。


緊急事態宣言の影響により、当初予定していた5/21(金)の体育祭も中止…そのときの保健体育科主任としての思い

 

緊急事態宣言がというよりも、広島県においてステージ2からステージ3に切り替わった段階で、当初予定していた1家族につき2名までの保護者に観戦していただく体育祭の実施は不可能だと感じました。他校では延期という措置をとる学校もありましたが、本校では学校行事の関係で代替日の設定が極めて難しく、実施か中止かのどちらかで判断をしなければなりませんでしたが、結果的にそれまで計画してきた案を大幅修正せざるを得なくなり正直困りました。体育の授業内では学年全体が集まって練習することができないので、放課後練習はどうしても必要になります。

緊急事態宣言が出たら放課後に生徒を残して体育祭に向けた練習ができないという時点で、保健体育科としても体育祭までに発表種目をきちんと完成させるのは難しいと思いました。延期ならば順延日を決めておかなければなりませんが、梅雨の時期ということもあり必ず実施できるという保証もないため、授業内で学年別に行う方法を取ろうと考えました。また、体育祭は学習発表という側面もあり、これまでの生徒の努力の成果を作品として見せる場を作ることは重要だと考えました。


実際に学年別の体育祭を実施して…

 

私自身、率直に良かったと思います。2020年は体育祭を実施できなかったこともあり、大きな行事がどんどん無くなっていきましたが、2021年は結果的に1学年ずつではありましたが、学年の先生を中心として多くの先生方も見に来てくださり、満足した表情の生徒が多かったように思えました。「楽しかった」「40分だけの体育祭だったけどいい思い出になった」などの感想を多くもらえて、保健体育科の教員として素直に嬉しかったですし、体育祭を実施できて良かったという思いです。


先行きは不透明だが、来年度の体育祭の方向性

 

原則は生徒ファーストの観点でいるので、まずは生徒が満足できる体育祭を目指していきます。その上でコロナがどこまで収束するかはわかりませんが、できるなら2019年まで行っていた紅白対抗形式(注:生徒は6年間紅組白組の所属を変えない)で、6学年を通した紅白それぞれの “縦のつながり” と、学年での集団演技を通した “横のつながり” をミックスさせて行いたい思いはあります。

2021年、コロナ禍でも実施できる体育祭の形ができたと思っているので、この状況が続いていたとしても、今回の形を上手に活用すれば、2020年以降も体育祭を開催できるのではないかと思っています。この度は、保護者の方に観戦していただくことができず大変残念でしたが、2022年以降は、状況が良くなり、保護者の方に観戦していただける体育祭になることを願っています。

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