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新校長・新副校長対談~広島なぎさのよさと今後~



本校に赴任されるまでの経緯を教えてください

 

上野校長(以下、上野 以前は民間企業で働いていました。2003年のなぎさ公園小学校開校にあたり、自然体験教育を取り入れるため、ご縁があって鶴学園にお世話になることになりました。八千代校舎から、沼田校舎、なぎさ公園小学校、広島工業大学高等学校通信制課程エンカレッジコースを経て、昨年度広島なぎさ中学校・高等学校に赴任しました。

田中副校長(以下、田中) 大学卒業後、1年間公立中学校に勤務したのち、(本校の前身である)広島工業大学附属中学校・附属広島高等学校で教壇に立つことになりました。その後2003年のなぎさ公園小学校開校と同時に小学校勤務となり、今年度より広島なぎさ中学校・高等学校に赴任することになりました。


広島なぎさ中学校・高等学校は外からどのように見えていたか

 

上野 最初に本校の生徒を目にしたのは、私が八千代校舎に勤めていた際、中学校1年生の校外学習でした。あまり気づかれていませんが、ジャージ姿で働いている当時の私の写真がたまに広報で使われています(笑)。最初の印象は「広島なぎさ中学校の生徒はとても活発で積極的」でした。その後沼田校舎に勤めていた際は、勉強合宿等で生徒や先生と接することもあり、「勉強以外にも感性も持っており、進学実績も高いので、相当面白い学校だな。地方都市の広島にこんな面白いアイデアを持って教育ができる学校があったのか」と感じたのを覚えています。

田中 なぎさ公園小学校の卒業生が小学校によく遊びにくるのですが、小学校時代と見違えるほど成長した姿を見て、「中高(現:広島なぎさ中学校・高等学校)の教育力の高さ」にいつも感心していました。中高の教育をしっかり受け、先生方がなぎさっ子(なぎさ公園小学校卒業生)を伸ばして下さり、「本当に中高ってすごいな。どんな指導をしているのだろう」と思っていました。



新校長・新副校長として考える「広島なぎさのよさと今後」

 

田中 広島なぎさ中高のよさは、認知能力はもちろん “非認知能力” を大切にしているところです。それが、なぎさの文化になっていると思います。

上野 もともと進学校というイメージはありましたが、広島なぎさ中高は従来の進学校とは違い、新しいタイプの進学校であると感じています。特に、広島なぎさ中高の生徒のベースにあるのは「感性教育」です。これは12ヵ年生(なぎさ公園小学校出身者)にしても6ヵ年生(中学校から入学した生徒)にしても、3ヵ年生(高校から入学した生徒)にしても、本校の様々なプログラムにより多くの感性を育てられています。

さらに広島なぎさ中高は、「アウトプットする場が多い」という特徴があります。生徒が自分の思いを表現できる場を多く持ち、それを周りがしっかりと受け止める機会を作って卒業していくことはとても良いことだと思います。今後も、新しい教育に対して教員側も切磋琢磨して、生徒たちと一緒に学び続けていき、広島なぎさ中高が新しいタイプの進学校になっていければと思います。

田中 広島なぎさ中学校・高等学校は進学校ですが、○○○大学に△△名合格ではなく、生徒個々に「何がしたいか」「どこに行きたいか」を投げかけて、生徒の思いに寄り添った進路指導を今後も続けていきます。何よりも建学の精神「教育は愛なり」、教育方針「常に神と共に歩み、社会に奉仕する」に基づき生徒一人ひとりの夢の実現に向けて想いを込めて指導していますが、先生方がそれぞれの個性を活かし、その良さが前面に出てこそ学校が一つになれると期待しています。また、先進的な「校舎」の中で、お互いを高めあえる「友達」がいて、生徒の想いに答えられる「教員」がいて、この3つが絡み合って、他校にはない “なぎさの文化” をさらに作っていきたいと思っています。その中で、民間企業の経験があり、自然体験の教育を経験された上野新校長の視点はとても楽しみにしています。


上野 「社会に出る人材を育成する」機会は、年々大学→高校→中学のように下の学年から求められるようになってきていますが、教育の成果がいつ表れるかはわかりません。例えば、小学校で習ったことや言われたことが、何十年も経って成人になり、家庭をもって子供も大きくなり、ふとしたときに「あ!これ、小学校のときに言われたことだ!」とわかる…。これが本当の教育だと思います。目先の成果にこだわる教育は、あまりにも本質ではないだろうと思います。本校の教育の根幹には、この部分が間違いなくあると思っています。

田中 私もそう思っています。

上野 広島なぎさ中高で学んだことは、自分でやりたいことを決め社会へ出てから、「あっ!なぎさで学んだから、こうなったんだ」というように、形になっていくのだと思っています。本校の卒業生から「なぎさでの学校生活が本当に楽しかった!」、「なぎさでの生活があったから、いまの自分があるんだ」という声を多く聞きます。これこそ本校の活きた教育が、生徒一人ひとりの人間としての生地を鍛え、その上に鎧や兜となる理論武装を身につけて、きちんと社会へ送り出すことができている証です。「しんどいですけど、大変ですけど、今○○やっています」と言えるのが、なぎさの卒業生の特徴と言っていいのではないでしょうか。あと数年すると、卒業生が保護者となり、お子さんをなぎさに入れてくださる世代の人が増えてくると思います。今後更に、広島なぎさ中高が認知してもらえる学校になり、評価してもらえる学校になってほしいと願っています。そのためにも、「なぎさイズム」というものを子どもにも保護者にも、更に発信する学校にしていきたいと思っています。


本校に興味がある、または受験を考えている人たちへのメッセージ

 

上野 広島なぎさ中高が他校と違う点は、校舎の中にもいろいろな息遣いがあり、校内にいるだけで感性が伝わってくるところです。他にも、経験を単なる知識だけでなく、しっかりとアウトプットさせる、学び続ける環境を作って、卒業しても継続できる教育を行っています。いろいろなことに挑戦し、それを乗り越える、という学校生活を楽しみにしていただければと思います。とにかく「チャレンジできる」=「興味関心を持ったものにはとことん挑戦できる」環境があり、本校の先生方は生徒にしっかりと寄り添ってくれます。「そんなの意味がないからやめなさい」ではなく、「じゃあ、どうする?」と生徒に寄り添ったファシリテートやコーチングができる力のある先生方が多いので、チャレンジ精神旺盛な、冒険心や好奇心がある人にぴったりの環境だと思います。

田中 私は、なぎさの教員でありながら、なぎさの大ファンです。なぎさは学びの環境が整っており、先生方の想いがこもった教育、常に生徒のことを考え、寄り添い、育ててくれる先生方の熱意への安心感と信頼感、そして自分たちで創っていき、互いを高めあっていける生徒たちがいます。そんななぎさをまずは知って欲しいです。生徒や先生方の雰囲気などを肌で感じてなぎさを好きになってもらいたいです。そうすれば、充実した中学校生活・高校生活を過ごせて、大人になって「なぎさで良かった」といえる人生になると思います。まずは、なぎさを見に来てください!


上野和之校長/田中裕美副校長

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