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台湾研修旅行



台湾研修旅行が始まった経緯を教えてください。

 

2014(平成26)年に1回目の台湾研修旅行が実施されました。

当時、中国経済の急速な台頭により、中国をはじめとする中華世界はアジアだけではなく全世界に様々な影響を与えていました。その影響力は今後もますます大きくなり、近い将来、生徒たちが直接関わる機会も増え、中華世界なくして昨今の世界情勢を語ることができなくなるだろうと考えられました。

そこで、中華世界の中でも急速なグローバル化に早くから対応し、特に治安面に優れ、親日的である台湾へ研修旅行で訪れることになりました。



台湾研修旅行の特徴は何ですか?

 

以下の8点があげられると思います。

①中華世界について自分なりの価値観を持つことができる。

②台湾の歴史、文化、経済を知ることができる。

③日本では見えにくいアジアの国々とのつながり、東アジア情勢、世界情勢について、知り、感じることができる。

④台湾からの視点に立つことで、日本について客観的、相対的に捉え直すことができる。

⑤グローバル化に対応した台湾の大学の授業を受けることで、海外留学体験ができる。

⑥台湾の学生に出会うことで、グローバル化の中で生きるために必要な力について考えることができる。

⑦台湾の大学生、高校生から直接、台湾の観光・歴史名所を案内してもらったり、台湾の文化を教えてもらったり、交流を深めたりすることができる。

⑧台湾の友人ができる。



新型コロナウイルス感染の影響で3年ぶりの台湾訪問でしたが、何か感じたことはありますか?

 

新型コロナウイルスの影響で経済面、観光面で大きな打撃を受けた様子は窺えましたが、徐々に活気を取り戻していることがわかりました。さらに日台の学生、教員ともに、直接の交流を非常に楽しんでいました。互いにオンライン交流は経験していたものの、対面、直接の交流に勝るものはないと改めて感じました。

日本の旅行者の数は少なかったですが、一方で、韓国、ベトナムなど、他国の旅行者が増えている様子でした。コロナ禍後、西日本で初めてとなる研修旅行(修学旅行)として訪台した本校でしたが、以前と変わりなく台湾の方は非常に親切に接してくだりました。台湾の至る所で日本の食べ物、商品を見ることができ、日本と台湾との密接なつながりを感じることができました。

出入国審査、検疫、税関など、日台両国ともに、インターネットによる事前申請手続きができ、また、現地でも機械による手続きなど、デジタル化が進んでおり、かなりスムーズで、時間短縮になっていました。



コロナ禍以前と現在で生徒に変化はありましたか?

 

特に変化はありません。久しぶりの海外、国際交流でしたが、意欲的に活動していたように思えます。英語でコミュニケーションをとろうとしていましたし、台湾の文化や中国語に対しても関心を向けたりしていました。少なくとも海外を知ること、英語の重要性は痛感できたのではないかと思います。



コロナ感染対策で日本と台湾との違いを感じる場面はありましたか?

 

マスク、手洗い、消毒などの規制も日本と変わりません。感染者数の増減についての意識の向け方も日本と同様です。ただ、食事については日本と比べてパーテーションが少なく、皆よく話しながら食べており、黙食を続ける日本とは対象的であると感じました。



(台湾に限らず)今後のなぎさの海外研修旅行はどう発展していくと思いますか?

 

「事前学習・現地学習・事後学習」という学びのスタイルや、「人・自然・社会」の出会いやそれらのつながりを発見する視点という、本校の研修旅行の基盤の部分は維持しながらも、世界や日本の情勢を見ながらダイナミックに変化する国や地域を選び、生徒達が新たなものを得られるような、他校にはない旅行作りをしていきたいと思います。


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