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3年ぶりのCGS留学生との交流

Keiko Sigmund先生(写真右)

Amy Gentile先生(写真左)


CGS(Center for Global Studies)内のグループが広島県呉市蒲刈島の小学校に短期研修に訪れたことがきっかけで、その後平和学習を兼ねた広島市での研修方法を模索したCGSが広島市内の高校のHPなどからその教育内容、取り組みを調査した結果、本校の教育活動に共感、賛同し、2011年度からCGS留学生の受け入れ交流が始まりました。以後毎年2月にCGS留学生10名前後の生徒を受け入れています。コロナ禍で2020年度から中断していましたが、今年度3年ぶりの再開ということで、これまでの1回での留学生数を大きく超える20名もの留学生が来校することになりました。そこで、今回はCGSのKeiko Sigmund先生とAmy Gentile先生にお話を伺いました。Keiko Sigmund先生は2011年度から毎回引率していただいています。


3年ぶりの来広をどのように感じていらっしゃいますか

 

久しぶりに広島に来ることができて良かったです。何よりも、生徒たちが楽しそうに勉強している姿や、活動している姿を見ることができて非常にうれしいです。(Keiko先生)


私は初めて広島に来ましたが、広島はとても素晴らしい街です。街中を歩いている人たちの会話や音の出る信号機など、私自身にとっても目に入ってくるもの、耳に入ってくるものの全てが新鮮です。この環境で生徒たちは、貴重な経験をしていると思います。(Amy先生)



先生方からは「広島なぎさ中学校・高等学校」がどのように見えていらっしゃいますか

 

広島なぎさ中学校・高等学校の生徒さんは、とても意欲的で優しいです。休憩時間だけでなく、授業中もいつも楽しそうにしています。彼らは非常に礼儀正しく、熱心に勉強をしています。私たち引率教員に対しても親切で、よく助けてくれます。そのおかげでとても助かっています。ぜひ彼らにはCGSに来て欲しいです。私たち教員も彼らから学べることがたくさんあります。(Keiko先生)


広島なぎさ中学校・高等学校の施設はとてもきれいで、生徒たちが歓迎してくれていることがよく伝わってきます。また、彼らのおかげで、CGSの生徒たちから言葉の壁が無くなったように感じています。彼らがCGSの生徒たちに“Hello!”と声をかけてくれるので、会話の糸口になっています。日本語の勉強をしたいと思っている彼らにとって、とてもありがたい存在です。驚いたのは、広島なぎさ中学校・高等学校の生徒たちの行動です。紙屑が落ちていると拾う姿は自分の行動に責任を持っているのだなと感心しました。(Amy先生)



広島に来てからのCGSの生徒たちの生活の様子を教えてください

 

CGSの生徒たちは、「もっと日本語を話したい」という気持ちになっています。それは日本で行っている活動や周りの環境のおかげもあるとは思いますが、1番は広島なぎさ中学校・高等学校のホストファミリーと共に生活をして、各家庭でいろいろな経験をさせていただいていることがあるからだと思います。中には、ホストマザーのことを「おかあさん」と呼んでいる生徒もいます。(Keiko先生)


不安やネガティブな気持ちになってしまうのではないかととても心配していました。しかし実際は、そんな姿を見ることは全くと言っていいほどなく、とても活発的に活動をする姿を見ることができています。これは本当に予想外のことで、私たち引率教員にとってこれ以上ない幸せです。(Amy先生)



今回の経験をどのように活かそうとお考えですか

 

今回の経験はアメリカに戻った後、他の生徒たちと共有します。今回の20名はプレゼンを行い、全員が日本語を勉強するためのモチベーションを高めます。例えば、日本の「おもてなし」の文化を紹介するように指導します。さらに、価値観が異なる人々とどのように付き合っていくか、どのようにお互いを認め合うかという課題を与え、ディスカッションを通して彼らの成長を見守っていきたいと思います(Keiko先生)


広島とアメリカはとても離れています。しかし、場所が違っても、同じ年代の人々は「ほとんど同じことを考えている」ということを生徒たちには考えて欲しいです。「違うことだけ」に目を向けるのではなく、「何が同じか」という逆の視点から物事を考えられるような人に育っていくよう、彼らを指導していきたいと考えています。(Amy先生)

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