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広島県科学賞に「セミの抜け殻から調べるクマゼミの分布」を出品


1年生に対して行われる本校のオリジナル教科の一つ「森」の授業の夏休みの宿題にセミの抜け殻を集める、というものがあります。

集めたセミの抜け殻は、文化祭で姿を変え展示されます。

今回はただセミの抜け殻を集めるだけではなく、そこから素朴に感じた疑問を自分でまとめ広島県科学賞に出品した1年生の岩崎光生くんに話を聞きました。


もともとセミ自体に興味はありましたか?

興味があるというよりは、昔から夏になるとセミを採りに行っていたので身近に感じていました。これまでにもクマゼミのほかにアブラゼミ・ツクツクボウシ・ニイニイゼミ・ヒグラシなどは採ったことがあります。東京に行った時にミンミンゼミの鳴き声だけは聞いたことがありますが、実際に採ったことはありません。


セミの抜け殻を岩崎くんひとりでどれぐらい、またどこで集めましたか?

夏休みの1か月ぐらいの期間で約7500匹を集めました。

そのうち半数以上は街中でした。中でも多かったのは吉島の大きな公園で、約800匹を採集しました。自宅の近くの公園にも多くいましたが、残りの半数は山の中で採りました。



セミの抜け殻の大半がクマゼミだったということだが、なぜそれに気付いたのですか?

クマゼミの抜け殻は「中脚と後ろ脚の間に出っ張りがある」という特徴があるのですぐにわかりました。集めた中でも3000匹以上はクマゼミだったと思います。


祖母の家にあった昔の虫の図鑑に「1980年代には広島にはクマゼミがほとんどいなかった※」という記述があり、「今はクマゼミばっかりなのに…どうしてだろう…」と疑問に思いました。そのあと街中で採れたクマゼミの抜け殻と山の中で採れたクマゼミの抜け殻に分けてどう違うか調べてみました。その結果、数は街中の方が圧倒的に多かったです。山の中はクマゼミが少なくその代わりにアブラゼミの方が多いことがわかりました。


【※】1980年代(親世代)の頃は圧倒的にアブラゼミが多く、クマゼミがいたとしてもアブラゼミが止まっているところよりずっと上にいて子供が虫取り網でクマゼミを採るのが困難であった。


その研究は一人で考えた?誰か先生に教えてもらいましたか?

基本的には自分一人で書きました。この研究を担当の先生に提出した後、クマゼミの分布に関する論文を印刷したものを先生からいただきました。内容は東北地方にはあまりクマゼミは分布していないということでした。気候の寒い地域ではクマゼミは育たないのかなぁ…と思いました。



今後、セミについて何か研究してみたいことはありますか?

今回セミについて調べましたが、今後は幅広くセミの他に興味が湧くものが見つかれば、また調べていきたいと思っています。