
OB・OG Message
卒業生
なぎさの先生方の
的確な声掛けが
私をよい方向に
導いてくださいました。
1.今の学問を目指したきっかけ
「ピアノと共に生きていきたい」という一言に尽きます。
なぎさに入学し、職業体験、そして授業を通して様々な職業の方の話を聞いたり、人生設計を考えたりと自分の将来を考える機会が多くありました。目の前には多様な選択肢がありましたが、何が好きなのか、たとえ苦労してもやりたいかと考えた時に、私はピアノしか浮かびませんでした。
留学については大学時代、先生に何度も勧められていました。しかし決心はつかず、また卒業の際には大学から仕事の話をもらい、進学と就業の狭間でとても悩みました。そんな時ふとある言葉が浮かびました。
中学3年生の時に先生から学校の自己表現力コンテスト出場へ推薦していただいたことがありました。しかし出場に興味はありましたが、ピアノのコンクールと時期が重なり、どちらも疎かになる恐れがあり、自己表現力コンテストへの出場を迷っていました。そのとき先生が、「今から諦めずに折角のチャンスだし、挑戦してみようよ」と仰って下さいました。
その言葉は今でも私の胸に残っており、今しかチャンスはない、一度きりの人生後悔なくいきたい、自分の可能性を信じたいと思い留学への挑戦を決断しました。
2.なぎさでの学校生活の経験が今でも生きていること
隙間時間を有効活用すること、計画性を持って行動することです。
定期考査前になると、一日の学習計画や行動を記録する表が配布されました。ピアノのレッスン、練習、行事等で勉強が捗らないことが続いたある日、表を持った先生に呼び止められ「見直してごらん、メリハリが大事だよ。あと隙間時間をもっと活用できないかな?」とアドバイスをいただきました。振り返ると効率の悪い過ごし方をしていることに気づきました。当時を振り返ると、やらなければという気持ちと疲労を隠せない身体が一致せず、中途半端にダラダラ勉強する時間が多かったと思います。そこで大まかな一日の予定を立て、休息、勉強、ピアノとメリハリをつけ過ごしてみました。すると効率が格段に上がり、全てが良い方向に進みました。それ以降、忙しい時こそ予定を立てて生活することが習慣になっています。毎回予定通りにいく訳ではありませんが、この習慣は私にとっては心に少しゆとりを生む、支えとなっています。
3.現在に至るまで、努力したこと・一生懸命取り組んだこと
中高時代は勉強とピアノの両立に励んでいました。先程も少し触れましたが、隙間時間の有効活用、主に移動中での学習時間の確保を心掛けていました。登下校中の電車の中はもちろん、高校の頃からは遠方にレッスンへ出向くことが多かったため、移動での車や新幹線の中でもきちんと勉強をしていました。レッスンが終わって、夜、長時間高速道路を走って帰る車の中では、後部座席に小さなテーブルとライトを設置し勉強の態勢を整えていたことは、今となっては良い思い出です。「〇〇駅までに解き終わる」あるいは「○○インターチェンジまでに覚える」など細かく目標を立て、短時間集中で取り組んでいました。
4.これから、なぎさを目指す小学生や中学生へメッセージ
なぎさでは色んな目標を持った生徒に出会うことができます。何かに向け努力している生徒が多く、切磋琢磨することができ、自分を高めることができます。また先生方も生徒一人ひとりの個性をしっかりと理解した上で応援して下さるので、心置きなく自分の目標に打ち込むことができる恵まれた環境にあります。たとえ今は夢がなくても様々なことに触れる機会が多くあり、視野は広がり、また自分の糧となります。さらに、他校にはあまりない「森」の授業や「夜間歩行」など、記憶に残る上に仲間と絆を深めることができる、魅力の詰まった面白いプログラムもあります。そして何より男女の仲が良く、また先生方も大変親しみやすく気軽に話や相談ができるため、とても過ごしやすいです。人間として伸び伸びと成長できる、可能性の詰まった学校生活になること間違いなしです!

井伏晏佳さん