教育実習生インタビュー
6月25日
教育実習生：岡野慈子先生
（東京女子体育大学4年生）
指導教諭：田中みどり先生（保健体育科）
教育実習を終えていかがでしたか？
田中先生
まずは、教員という仕事の大変さを学びました。しかし、それ以上に教員という仕事の魅力を感じることができました。
岡野先生
中学高校時代の生徒という立場で見た「なぎさ」と、教育実習生という立場で見た「なぎさ」の違いを感じたことはありますか？
田中先生
岡野先生
中学高校時代は「なぎさ」の世界しか知らなかったので、ユニークな特色ある授業という感覚もなく、ただ授業を受けていただけでしたが、教育実習生という目線で「なぎさ」を見たときに、日ごろ使うことのない感覚を養う特色ある授業が魅力的に感じました。中学高校時代にそういったことを考えながら授業を受けていれば、今以上に視野が広がっていたように思います。
特にどの教科で感じましたか？
田中先生
岡野先生
創造国際の授業ではとても刺激を受けました。私が授業観察をしたときに雨が降っていたのですが、先生が「どんな音がする?」と生徒に聞いたのです。私はそんな風に考えたことがなかったので、その問いに驚くとともに普段使わない感覚を意識させるって大切だなと感じました。
教員を目指すようになったきっかけは何ですか？
田中先生
岡野先生
小学校時代から、体育が嫌いと言っていた友人がいたのですが、高校2年のときに久々に同じクラスで体育の授業を受けたときに、体育の授業が楽しいと言ったのを見て、運動が嫌いな人でも楽しめる授業を作っていらっしゃる体育の先生へ尊敬の念を抱き、さらに私自身も体を動かすことが好きだったので、体育の教員を目指そうと思いました。また、中学高校時代に先生方に迷惑をかけたこともあったのですが、特に体育の先生方が変わらずまっすぐに接してくださったことは私には大きく、とても助けられたことは今でも忘れません。私も生徒たちの人生にいい影響を与えられる先生になりたいと思い、いま教職を学んでいます。
とてもいい先生との出会いがあったのですね。
田中先生
田中先生もその一人です。
岡野先生
教員を目指す立場で、3週間の教育実習で得たことや感じたことがあれば教えてください。
田中先生
岡野先生
まずは教員としての在り方を学びました。生徒の細かな動きもしっかりと見ていらっしゃるところが、今後教員を目指す私にとって課題であると感じました。また、教員の一言で生徒が大きく変わっていく姿を見て、教員は良くも悪くも生徒の人生に大きく影響を与える仕事だという事を目の当たりにしました。実習を通して言葉の重みをとても感じることができました。
どんな教員になりたいですか？
田中先生
岡野先生
先ほども言いましたが、運動が苦手な生徒にも体育が楽しいと感じてもらえるような授業ができる教員になりたいです。また、私自身が生徒であったときに感じたように、一人ひとりの個性を尊重して接することのできる教員になりたいと思っています。
実習期間の最初2週間は体育祭の練習に費やされ、しかも学校行事として体育祭はできませんでした（注：授業内で学年別に体育祭の競技は行った）が、生徒として行った体育祭と教員という立場で携った体育祭ではどういう違いを感じましたか？
田中先生
岡野先生
生徒のときはただ楽しんでいただけだったように思います。この教育実習では演技が“できない”から“できる”に変わっていく生徒の姿や、グループごとにまとまっていく姿を見ることができました。体育祭という学校行事を通しても生徒の学びはたくさんあることに気づかされました。生徒に何を学び、経験してほしいのか、そのために教員としてどういったアプローチや援助が必要なのかを学ぶことができ、通常授業とは違う貴重な経験となりました。
学校行事においては、生徒がいろいろな学びを感じるように生徒から見えないところで、どれだけいろいろなことに取り組んでいるかを少しでも感じてもらえたかなと思います。
田中先生
はい。とても感じました！
岡野先生
緊急事態宣言により、部活動が禁止になったことでクラブ（岡野先生は中学高校時代、バスケットボール部に所属）がなかったことがとても残念です。本来なら部活動で岡野先生らしさが存分に発揮できたと思っていたので…
田中先生
それはとても残念ですが、仕方ないですね。
岡野先生
また、夏休みなど練習が再開したらぜひ体育館に顔を出して、後輩たちに実習その2をやってほしいです。
田中先生
はい、頑張ります！ありがとうございました。